Art nest YOMO Opening exhibition
- 現代地方譚6パートナーシップ企画 -

北村和也
「唯 の 柿 の 木」
 2019.1.19(土)~2.17(日)
 火・水曜休廊
  木金日月12:00~18:00
  土12:00〜17:30と19:00〜23:00
  (OPEN時間はカフェの営業時間に準じます)

Art nest YOMOでは、高知県須崎市まちかどギャラリーにて2019年1月19日より開催される「現代地方譚6」の関連企画として、 Art nest YOMO Opening exhibition - 現代地方譚6パートナーシップ企画 - 北村和也 「唯 の 柿 の 木」 を開催致します。

北村 和也 1989年高知市生まれ。
愛知県立芸術大学大学院油画版画領域修了

現在、とある一本の柿の木をモチーフに制作を行っています。この木は、一昨年の秋、散歩の途中で偶然に出会ったもので、僕はそれをスマートフォンで写真におさめていました。それから半年ほどが経った昨年の6月頃、何となしにデータフォルダを見返していると、幾枚の画像のなかにもう一度その木を見つけ、気になり絵に描いたところから、この柿の木への具体的な関わりがはじまりました。以後、継続して柿の木を描きつつ、折に触れて見に行き、物理的な干渉をおこなったりもしました。現在は、モノへの関わり方、あるいは、関わるとはどういうことなのかを柿の木を通して考えています。
 昨年の7月に京都で二人展をおこなった際に、この柿の木をモチーフにした作品を発表しました。此度は、同作品の展開となる個展を開催いたします。

 

 この柿の木に、僕はなんら特別な出会い方をしたわけでもない。人生において何かしらの重要な役割を果たすようには思えないし、今後その予定もなさそうである(と、大袈裟に言ってみる)。しかし、一度は沈んでいた柿の木の存在が、偶然にも再び浮上し、僕はそれを掬い取った。おそらくこの程度の浮き沈みや取捨は、日常的に繰り返し起こっていることのなのかもしれないが、もしかするとその循環に歯止めをかけたいという思いがあったかもしれない。初めてこの木に遭遇したときよりも、いまの方がよりずっと、柿の木に出会っているように感じる。(2018,6,30展示テキスト『ある柿の木のこと 序文』より抜粋)


北村 和也



略歴
 
 1989年 
高知市生まれ
 2012年 
成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業
 2015年 
愛知県立芸術大学博士前期課程美術研究科美術専攻油画版画領域修了
 
主な展覧会
 
 2011年 
篝火(個展) Port  Gallery T/大阪
 2012年 
EXHIBITION SHOUKA galerie16/京都
 2013年 
ひとすじの行方 C.A.P.studio Y3/兵庫
 2014年 
motion#2 名古屋市民ギャラリー/愛知
 2016年 
秋の小旅行 喫茶サウサリート/愛知
 2017年 
Light on paper~身内文化センター~ 山下ビル/愛知
 2018年 
現代地方譚5「新錦湯物語」 錦湯/高知
 2018年 
路上の凹凸 Art Spot Korin/京都

 北村和也の現在の題材は1年半ほど前に出会った柿の木。その柿の木を見て忠実に描くわけではなく、記憶からだけ描き起こしたわけでもない。彼自身が描くことで形を持ち絵となる柿の木である。



 しかし主導権は必ずしも彼だけになくそれが面白い。枝と枝の交わる間は不連続の空間にも見え、それぞれが別なことがむしろ彼には「結構重要」であったり、柿の木は「描いていくとその柿の木になっていく」のだと言う。

 
そもそもの柿の木と彼とは描いている間も何度か接触し、その度に意図的にも非意図的にも変化が起きる。関わらずとも時間は動き、自ら関われば関わってしまったと思いを巡らす。些細なことが大きな心境の変化となって、最初の柿の木自体ではなくなっていく。
対象のものごとと描き手の距離が近ければ近いように、遠ければ遠いように画面に現れてくる。

 
物事を変えようと動き主張するのもひとつの表現ならば、自分の尺度で関わったことや起きた事柄をごまかしなく受け止め、それに対しての思考と行為が画面を作りあげていく、その齟齬の無い様もまた真にリアルな表現ではないだろうか。


 今回の個展では、絵画以外への試みも垣間見られます。ぜひご覧ください。

Art nest YOMO


会場:
Art nest YOMO

 = 高知駅から東へ徒歩600m

 SNS:
 



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